今月の美術品

今月の美術品

「扇面 鳴子引き」 Bird Clapper on fan
土佐 光信(永享6年~大永5年) Tosa Mitsunobu (1434~1525)

今回ご紹介するのは、現在ホテルロビーの「天外」に展示されております掛軸「扇面 鳴子引き」です。

土佐派は純日本的な絵画「大和絵」を手掛ける一派です。
その中でも室町中期~戦国時代にかけて活躍した土佐光信は、朝廷や将軍家と深く関わりを持ち土佐派の最盛期と作り上げた人物です。本作は扇子として描かれたものが後世に軸装されたもので、江戸幕府の御用絵師の家系である住吉家の 5代 廣行(1754~1811)が土佐光信の真筆であると記しています。

※鳴子引き(なるこひき)とは、稲が実ってきた田畑を荒らしにくる鳥・獣を驚かし追い払う鳴子、これに繋げた縄を遠くから引く番人のことです。

季節の移り変わりや様々な行事に合わせて、展示する美術品も変わります。
ご宿泊やレストランご利用の際、またお近くにお越しの際はぜひお立ち寄りいただき、ご覧くださいませ。
ご来館を心よりお待ちしております。