この季節の梅雨空にも夏空の下にも映え、光によって輝きが変わるローマングラスがホテルを彩る美術品に仲間入りいたしました。
作品名:ローマングラス 古代ローマ時代・帝政期(紀元前27~395)
紀元前においてガラスは貴族のような特権階級でしか持つことができなかった希少な存在でしたが、帝政ローマ時代(紀元前27~395)の技術革新によって生産数が増え、一般庶民まで普及しました。そしてローマ帝国が滅亡した際に捨てられたガラスが地中で千年以上かけて「銀化」と呼ばれる風化現象をおこしたものが
「ローマンガラス」と呼ばれています。
「銀化」とは、特定の条件の砂や土中に数百年以上埋まっていることにより、ガラスの成分が地中に含まれる鉄や銅、マグネシウムと化学反応を起こすことで薄い膜状のガラス膜を作り出す現象で、人工的には決して作れないと言われています。 生成されたガラス膜に光が当たると乱反射やプリズムのように屈折することで虹色や玉虫色に輝きます。
*現在ペントハウスWestルームに展示されております。